主催の北は福岡県福岡市出身です。いろんな人から言われるのですが、どうして福岡ではなく花巻で今回のツアーをやることになったのか?というかそもそもどうしてツアーをやりたいと思ったのか?ということについてお話ししたいと思います。
これからの地域活性のキーワードは「事故」である!
岩手ツアー、いよいよ近づいて参りました。
今回は僕が岩手のツアーを作り始めることになったきっかけを書いていこうと思います。
僕が岩手でツアーをやることになった理由。
はっきり言いましょう。
ただの事故です。
僕自身、何も岩手に思い入れがなかったし、そもそも花巻の魅力なんて、空気が綺麗なのと、ミシェルのパンがうまいのと、エーデルワインがうまいのと、花巻温泉の雪がめちゃ綺麗なのと、スキーができるのと、マルカン食堂のソフトクリームが面白いことと、人が面白いことくらいしかありません。(あ、結構好きなのかも…)
そもそも、僕が花巻に訪れたのは完全に事故。
たまたま交通費半額支給の地域活性イベントみたいなものが花巻であって、「あれ?これ青春18きっぷ二枚買って、片方売り飛ばせば実質タダで東北一周できるんじゃね??」と悪どい野望の下、イベントに参加したのです。
そこで、エーデルワインに出会って今まで嫌いだった赤ワインが美味しく飲めるようになっていたのも事故。小友さんや寛太さんをはじめとする花巻の顔のような人たちがとても優しい人たちだったのも事故。みなさまから花巻にまつわるいろいろなお話しを聞いてしまったのも事故。さらに言ってしまえば、その後にマルカン閉店騒動を目にしてしまったのも大事故。
事故の積み重ねによって、「花巻のおもしろさをみんなに伝えたい」と思ってしまい、ツアーを企画するという大事故が起きてしまったのだ。
どうしてこうなってしまった!!!!!!
もう、大事故なんてレベルでないです。もはや災害レベルです。
こうして、勝手に巻き込まれ、勝手に突き進んだ僕は縁もゆかりも、もはやそれまで訪れたことがなかったような場所でツアーを作るに至ったのです。
もうダサい「地方の良さ」
さまざまな地方移住促進プロジェクトを見てみると、正直どれもおもしろくない。
というのも、どの自治体も自分たちなりに「魅力」を考えて、自分たちなりにそれを「体験」してもらう程度の移住計画しか立てられていないのだ。
「都会の人だからこその視点がある」
「都会が失ってしまったものが田舎にはある」
「まだわからないだけで、ここにはたくさんの魅力がある」
ここで一つ疑問がある。
自治体ごとに被っている項目を消して見たらどうなるのだろう?
地方都市で言ったら、僕的にはやっぱり福岡市が最強だと思う。
・魚釣りが楽しめる→海釣り公園
・海が近い→そもそも海に面している
・都心へのアクセスが便利→そもそも都心である。東京も大阪も天神からなら2時間あれば余裕でいける。
・飛行機の利便性→中心地から五分かつ利用者NO.3の国際空港
・歴史がある→博多遺跡
・人が優しい→ある程度
・温泉→博多温泉。個人的には千石の郷
・スキーができる→飯塚まで行けば、サンビレッジ茜
・物価が安い→福岡飯
・起業家支援→起業特区になっている
これに札幌や名古屋なんかも加わってくる。(京阪神は文句なしに大都会なのであえて除外)
あえて言おう。
「地方の良さ」をアピールしているだけでは、
勝てるわけがない。
地方の良さが伝わらない。というよりかは各都道府県にその上位互換なライバルが存在しているために全く太刀打ちできない。
そうであれば、このまま地方は廃れていくだけになってしまうのか?
そんなことはない。
単純に、No.1を目指すのではなく、Only Oneになればいいのだ。
それも、日本国民全員にとってのOnly Oneではない。もっとピンポイントに一人の人に対してOnly Oneになればいいのである。
事故の面白さ。事故のワクワク感。
そのOnly Oneを実現するためには、思いもよらぬ事故が起こればいいのである。
コロンブスがアメリカ大陸を発見したように
ジョゼフ・プリーストリーが消しゴムを作ったように
アムロがガンダムに乗ったように…..
本来、目的としていなかったものをたまたまやらざるを得なくなってしまったり、そもそも目的がなさすぎて退屈しまくっているときに何かをやってしまったばかりに事故が起こる。
そのような事故が、時として人の才能を開花させ、未だ見つからざるものに光を当て、世界を変える力になる。
花巻ツアー、およびそれを運営しているアドヴェンチャー部、成増学園の理念は言葉の違いはあれど、この「事故」を起こすことにある。
アドヴェンチャー部は「遊び」と「未知なる状況」の中で人が成長していくことを目的とする。
成増学園は「非現実の空間」と「最大限の心理的安全性の確保された環境」の中で自分の中に眠る能力を覚醒させ、磨くことを目的としている。
未知なる花巻の人、未知なる花巻の地、そして未知なるメンバーと共に、花巻を桃園やテニスコートのような伝説的な近いの場所にする。
さあ、もう時間がない。一緒に花巻の地で「事故」、いや「ミラクル」を起こしていこうではないか!!
ツアー実行に至るまで
なんて考えで、作った前回。
前日の思いつきなのに新聞にまででちゃった。すごい。